らくたび 京都の旅

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らくたび京都道中記
『 第5話  秋の京都 清滝の渓谷を歩く! 』 




 今日は朝の6時起き!さすがに眠たい〜(~_~;)。
 しかし、コラムで「朝早くに紅葉を楽しむのがいいですよ!」と書いた本人が眠気に負けてはダメだ〜!と奮い立ち、家を出ました・・・。


 京都駅前を朝7時40分に出発する“栂ノ尾(とがのお)”行きのJRバスに乗りました。
うわ〜、こんなに早い時間に乗ったのに、バスは満員〜(^_^;)!!なんとか座って、これから約40分のバスの旅で〜す。


 高雄に着いたのは8時半前、狙い通り、人が少なくとっても快適〜(^^)v
 さあ、いざ神護寺へ!急な石段をどんどん登って、息を切らしながら山門に到着〜♪
あらら?見るところ、まだ青い葉が多いような・・・(~_~;)と思いつつ、境内に入ると・・・
お〜、うわ〜、きれいだ〜!!


神護寺 山門 神護寺 鐘楼
神護寺 山門 鐘楼


 神護寺はとても古い歴史を持つ古刹なんです。
 “弘法大師空海”もこの寺で修行に勤しむ日々を送っており、空海ゆかりの宝物や伝説が数多く残っています。
 鐘楼にある梵鐘(建物の中なので見えません・・・)は日本三名鐘の一つに数えられ、 
『形の平等院』 『音色の三井寺』 『銘の神護寺』 と言われるように、梵鐘の側面に書かれた銘文は、当代一流の人物によるものなのです。
  <参考> 詞:橘広相  銘:菅原是善  書:藤原敏行




 この辺りをよく“三尾”と言いますが、それは高尾(神護寺)、槙尾(西明寺)、栂尾(高山寺)という3つの地名を総称して、尾が3つで“三尾”と言うのです。
 三尾は紅葉の名所として知られ、どの寺院の境内も紅葉で真っ赤に染まります。今回は神護寺のみ入山し、三尾に別れを告げま〜す (^_^)/~


さて、これからどちらに向かうのかと言うと・・・、清滝川沿いをハイキング〜♪


東海自然歩道 清滝川の渓谷
東海自然歩道 清滝川の渓谷


 高雄から嵯峨野まで、清滝川の渓谷沿いに “ 東海自然歩道 ” というハイキングコースがあるんです!このコースは紅葉の時期、なかなかのお薦めコースなんですよ。
さあ、嵐山・嵯峨野へ向かって、GO!GO〜(^o^)!


紅葉 北山杉の台杉
紅葉は8分 北山杉の台杉


 清滝川の清流と色づく紅葉を見ながら、爽快なハイキングは続きます。
 この辺りの山々には多くの北山杉が植林されていて、まっすぐに立つ北山杉の整然とした林が山一面を覆っています。道沿いには“台杉”と言って、一本の杉の幹から何本もの杉が群生している苗木を見つけました。私達がよく知る杉は一本のものですが、本来、杉にはこのように群生する“一樹多幹”という性質があり、これをうまく利用しているんです。
 北山杉を見ていると、ふっと川端康成の書いた文学作品 『 古都 』 を思い出しました。幼くして生き別れた双子の姉妹「千重子」と「苗子」が、ある年、祇園祭でばったりと出会い、お互いの人生の糸が複雑に絡んでいく・・・(略)、ちょっとしんみりしてしまいました。


清滝川の清流 愛宕神社参詣登山道 入り口
清滝川の清流 愛宕神社参詣登山道 入り口


 しばらく歩いていくと、愛宕神社への参詣登山道の入り口があります。
 その昔、京都の人々は、しばしば愛宕神社へ参詣に行きました。さて、どのくらい
” しばしば ” かというと・・・
  『 伊勢へ七たび 熊野へ三たび 愛宕様へは月参り 』 〜 京のことわざ 〜
と言われるように、愛宕神社への信仰は強く、“ しばしば ” 参詣したのでした。


山あいの里 旅館 ますや
山あいの里 旅館 ますや


 登山道を過ぎると、すぐに山あいの集落が見えてきました。昔は愛宕神社へ参詣に行く人で賑わったこの里には多くの宿がありましたが、今ではたった一軒 『 旅館ますや 』 が残るのみとなってしまいました。
 茶店から始まり、300年を超える歴史を持つこの宿は、「三高生逍遙の宿」と言われるように、現京都大学の前身、旧制三高の生徒が多く宿泊しました。与謝野晶子が鉄幹と歌会を開き、徳富蘆花が失恋の心を癒すために読書に没頭し、田宮虎彦、梶井基次郎、織田作之助など、多くの三高出身の文人達がこのますやに思い出を残しているのです。
いつかは文人達が滞在したこの宿に泊まってみたいものです。


保津川の渓谷 嵯峨陵
保津川の渓谷 嵯峨陵


 さて、今日は家を出て、すぐにおにぎり等の食料を買い込んでいたので、昼食はきれいな川辺の岩に陣取って、紅葉を眺めながらの贅沢な昼食でした(^^)v


 お腹を満たしたところで、再出発〜♪。
さあ、ここからは少しだけ登山です。清滝川に別れを告げて、嵯峨野へ向かって、峠を越えるんです。
 途中、保津川の大渓谷が一望できる場所があるんです。よ〜く見ると、左岸にはトロッコ電車、川には保津川下りの舟が見えますが、ちょっと写真が小さいですね〜(^_^;)。


鳥居本 嵯峨菊
鳥居本 嵯峨菊


 そのまま峠を越えて下ると、嵯峨野の北にある、“鳥居本”に到着〜。渓谷から抜けて、山里に出てきた〜って感じでした。実はこの鳥居本は、景観保存地区なんです。
昔から愛宕神社へ向かう旅人が、この街道沿いの茶店に入って休憩をしたんですね。
その茶店が多く残る、なんとも懐かしい感じの町並みなんです。


紅葉 宝厳院
常寂光寺近くの紅葉 天龍寺塔頭 宝厳院


 さて、いよいよ嵯峨野から嵐山へ!
 いや〜、今までは渓谷沿の道を歩いてきたんで、たまに同じようにハイキングを楽しむ人とすれ違ったくらいだったので、嵐山の人の多さにちょっとびっくり〜(^^ゞ。
 嵐山の色付きは3分くらいです。これからどんどん色付いてくると思いますね!


 右の写真は、天龍寺塔頭“宝厳院”(ほうごんいん)。昨年、約140年ぶりに公開され話題になった紅葉の美しいお寺です!夜はライトアップした特別拝観もしているので、あと1〜2週間して紅葉がピークになる頃に来てみたいですね〜(^^)v。


日本料理 吉兆 渡月橋より嵐山を望む
日本料理 吉兆 渡月橋より嵐山を望む


 さあ、終わりは嵐山の遠景です!今日の紅葉満喫の旅はこれにて終了〜\(^o^)/。
高雄から嵐山まで約4時間。紅葉を楽しみながら、途中で昼ごはんを食べたり、休憩を入れての4時間ですから、なかなかいいハイキングコースだと思いませんか(^o^)?途中には岩の多い場所もあるので、靴や服はそれなりの準備はして行ったほうが無難ですよ。


 早く家を出て、ゆったり紅葉を楽しんで、早めに家に帰る!
 最高の一日でした!  おわり




                                     04.11.17 記:涼


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