第14話 らくたびツアー 第3弾
『 風薫る新緑の醍醐ツアー 』
勧修寺 〜 随心院 〜 醍醐寺
2005.05.12 記 : あさがお
5月といえば新緑の季節。 つい先日まで京都を紅色に染めていた櫻が、今度は一斉に緑の衣をまとい始めました。 初夏の爽やかな空気を吸って、気分をリフレッシュ♪・・・のはずが、ツアー当日は朝からあやしい雲行き。 前回に引き続いて、朝早く倉敷から来てくださった 「 空と雲。 」 さんは 「 向こうでは雨が降っていた 」 と証言。 にもかかわらず
「 平気、平気! 」 と能天気にかまえて、一同出発いたしました。
勧修寺 宸殿
< 地図 :
勧修寺
>
まずは平安時代創建の 『 勧修寺 ( かじゅうじ ) 』。 明治維新まで親王が住職を務めた、格式ある門跡寺院です。 宸殿、書院など天皇の旧殿を移築したものが残されていて、そこはかとなく風格が漂います。 ツツジをはじめ、樹齢750年を誇るハイビャクシン、紅葉に櫻・・・四季折々、いつ来ても鮮やかな色彩を楽しめるのでしょうね。
氷室の池
カキツバタ
その緑あふれる境内の中心が 「 氷室 ( ひむろ ) の池 」 ( 氷室とは今で言う冷凍庫のこと )。 その昔、この池に張る氷を用いて、その年の豊作を占ったそうです。 池のほとりに控えめに咲くカキツバタが数輪。 そして、今回は少々時期が早かったのですが、なんといってもこちらは睡蓮の名所。 春時雨に藤棚の下で休みつつ、平安よりの歴史を秘めた池に満開の蓮を思い浮かべていました。
観音殿
鮮やかな新緑
実はこのとき、もうひとつ頭に浮かんだのは、氷室の氷をかたどったお菓子です。 京都では6月30日に食べて疫病除けとします。 全体は白くて上一面に小豆がちりばめられ、三角形に切ってある・・・そう、おなじみの 「 水無月 」 です。 久々に食べたいなあ、と思ってふと時計を見るともうお昼近く。 道理で食べ物に連想が^^;
随心院
素敵なツツジの参道
< 地図 :
随心院
>
お昼は 『 随心院 ( ずいしんいん ) 』 でお弁当♪ でも忘れてはいけません。 こちらは歌人・小野小町の邸宅跡で、美人としても名高い小町に恋をした深草少将の百夜通いの伝説が残っています。
「 私に逢うために、百夜ここに通えますか? それができたら、あなたのお気持ちが本物だと信じましょう。 」 なんて言ったのでしょうか。 少将は小町の心を手に入れたい一心で通い続けて疲労困憊、最後の夜、雪の中で倒れ息絶えてしまいます。 小町も日が経つにつれ少将の誠実さに打たれ、百夜目を心待ちにしていたというのに、ふたりはついに結ばれることはなかったのでした。 随心院の近くに一本の榧 ( かや ) の木があり、小町が少将を想い、その実を数えながら訪れを待ったといわれています。
花の色は移りにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
− 小野小町 −
小野小町は謎が多く、出生地でさえ定かではありません。 日本各地に 「 小野 」 という地名があり、何を隠そう私の出身地にも 「 小野小町のでた ( = 生まれた ) ところ 」 と歌う民謡があるくらいです。
恋文を使った文張地蔵、恋文を埋めた文塚などがしめすように、恋多き女性であったことは間違いないでしょうけれど、この歌を詠んだ彼女の心境を思えば幸せばかりの生涯ではなかったのかもしれません。
その姿を映したという化粧井戸の近くで、お弁当を広げました。 さやさやと竹の葉擦れが耳に心地よく、素敵な時間を過ごしました。
藤
理性院の藤棚
< 地図 :
理性院
>
初めて訪れた 『 醍醐寺 理性院 ( りしょういん ) 』 では、藤が満開。 こんなに素敵なのに、誰もいなくてとても静かなのです。 立ち去りがたく、いつまでも佇んでいました。
醍醐寺仁王門
< 地図 :
醍醐寺
>
そして 『 醍醐寺 』 へ。 まず、らくたろうさんのご教授により、競うように仁王門にしゃがみこんで下から上へカメラを向ける、らくたびメンバー達。 こうすると迫力ある画が撮れるのだそう。 勉強になります。
五重塔
金堂
世界文化遺産に登録され、京都最古の木造建築である五重塔をはじめ、数々の国宝・重要文化財を持つことで知られる醍醐寺、豊臣秀吉が盛大な花見を催したことでも有名です。 今は青々と茂る緑が、目を癒してくれます。
おみくじ + 開運招福お守
大吉!
通常は拝観できない金堂にも上がることができ、得した気分です。 そして、メンバーのひとりがなんのきなしに引いたおみくじに話題集中! 私も含め、なんと9名中6名が 「 大吉 」 。 さらに中には 「 開運招福お守 」 という、小指の爪ほどのお多福・恵比寿などの縁起物がひとつ入っていました。 「 空と雲。 」 さんは入っていた打出の小槌から 「 こづち 」 さんという新たなお名前に! らくたびっぽい命名に、つながりが深まったようで嬉しいです。 私は 「 かえる 」 だったので改名はしません・・・。
弁天堂
上醍醐への参道
雨のため、予定していた上醍醐へのハイキングは断念。 残念でしたが、充分に若葉のエネルギ−を分けてもらって、元気が出ました!
雨も小降りに
雨雲に追われるようにして始まった今回のツアーでしたが、それだけに、かえってみずみずしい京情緒を味わうことができました。 望んで得られるシチュエーションでないことを思えば、これもまた一興、と言えるかもしれませんね。
番外編 『 局長が行く! 』
( 記 : 涼 )
らくたび事務局長こと 「 きょうすけ 」 さん。 らくたろうさんの素晴らしい写真に刺激を受けて、今回の局長はデジカメ撮影に燃えていました!
デジカメ撮影に燃える局長
なんだか、青い・・・???
ツアーの途中、これまでに撮影した写真を画面で見てみると・・・、なんだか全体的に
青いような気が・・・。 プロのカメラマンでもある らくたろうさんが 「 青くないか?! 」 と指摘しましたが、局長はあっさりと 「 こんなもんやで! 」 と、皆の不安をあざ笑うかのように断言したのです。 らくたろうさんも、持ち主である本人がここまで断言するんだから、
こんなものなのかな・・・と。
さて、いよいよツアーも終盤。 同じ種類のデジカメを持っている私が、ふっと局長のデジカメを見た時、「 青いなあ! 室内撮影用のモードになってるんとちゃうか?! 」 と思い、局長のデジカメを確認すると、見事的中! このモード、蛍光灯の下で撮影するとバッチリですが、外で撮影すると青っぽくなるんです。 あ〜、今日一日かけて撮影した写真、全てが青い! そして皆で名付けました、局長の写真は 『 青の世界 』 と・・・(笑)。
さすが局長、やっぱり局長、今回もやってくれました!
局長撮影 『 青の世界 』
醍醐天皇陵
本来の醍醐天皇陵
< 地図 :
醍醐天皇陵
>
Copyright (C) 2004-2005 rakutabi all right reserved.