らくたび 京都の旅

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らくたび京都道中記
第13話
  『 春ツアー 第2弾  桜舞う雅の京都御所ツアー 』
     堺町御門 〜 京都御苑 〜 京都御所 〜 梨木神社




                                   2005.04.14 記 : みちざね


 今回は 『 春の京都御所一般公開 』 ( 4月 6日 〜 10日 ) に合わせて企画したツアーです。 この日は雲ひとつない快晴! しかも桜も満開!! これ以上ないという最高の桜日和の中で今回のツアーが催されました。


堺町御門 京都御苑 (奥中央が御所 )
堺町御門 京都御苑 (奥中央が御所 )


 京都御所の一般公開は、春と秋、それぞれ 5日間だけなのです。 一般公開とは別に 「 特別公開 」 での拝観も可能ですが、宮内庁に 「 事前申込み 」 をする必要があり、申込み不要の 「 一般公開 」 の日には多くの方が京都御所を訪れます!


九条邸跡 庭園
九条邸跡 庭園 九条邸跡の説明


 13時 「 堺町御門 」 に集合してツアーは開始! そこから、九条庭園を見ながら御所へと向かいました。雲ひとつない気持ちいい天気で、九条庭園の池では、亀が気持ちよさそうに甲羅干しをして、御苑内の桜は、この日を待っていたかのように一斉に花を咲かせ、家族連れは楽しそうにお弁当を食べて、植物も動物も人も、みんな今日の ( 京の ) 春の訪れを歓迎するかのように楽しげでした。


京都御所の歴史を説明


 今回のツアーには、らくたびホームページを見て申し込んでくださった方も何名か来てくださいました。 京都の亀岡から来てくださったご家族、そしてな、なんと! 倉敷からわざわざ参加してくださった女性の方もいらっしゃいました ( 早起きをして在来線を乗り継いで来ていただいき、感謝です! )。 らくたびもついに中国地方進出です! このペースだと海外進出もそう遠くないかもしれません。 今のうちに 「 NOVA 」 に通って英語ガイドができるようにしておかなければ!!…ちょっと気が早すぎるかもしれませんね ( 笑 )。 とにかく今回ご参加いただいた皆様方、本当にありがとうございました。


蛤御門 銃弾の跡 (白い部分 )
蛤御門の説明 銃弾の跡 (白い部分 )


 さて、らくたび一行は、御所拝観の前に寄り道して蛤御門へ。 そこで涼さんが天明の大火、蛤御門の変などの説明をしていると、いつしか周りには、その説明を聞きに他の観光客の人だかりが。 おばさま達は 『 へぇ〜、これがあの坂本竜馬が付けた鉄砲の跡ね!! 』 ( 注 : 本当は違いますよ ) と妙に納得して、門の銃痕を触って行かれました、う〜ん・・・。
 「 少しのことにも、先達はあらまほしきことなり 」。 「 徒然草 」 でそう綴った兼好法師は、わずかなことにも案内人というのは欲しいものですねと、もうかれこれ 700年前に深く嘆息しておられますが、それは二十一世紀を迎えた今でも変わらないようですね!


 いよいよメインの京都御所へ。 拝観入口になっている宜秋門 ( ぎしゅうもん )の前には、簡易的に作られた皇宮警察のセキリティーチェックが出来ており、手荷物検査待ちの長い列ができていました。 さすが宮内庁、厳重な警備 … と思いながらも、実際のチェックはほとんどスルー ( 笑 )、アメリカの空港では手荷物検査に2時間近く並ばされ、爪切りまで没収されることを考えると、日本ってやっぱり平和な国なのですね!


京都御所 新御車寄 京都御所 紫宸殿
京都御所 新御車寄 紫宸殿


 宜秋門から中へ入り 「 新御車寄 」 ( しんみくるまよせ : 御所の玄関 ) の前を通って 「 承明門 」 ( しょうめいもん : 御所の正門 ) へ。 この承明門から中を覗き込むと、門のフレーム越しに紫宸殿がスッポリと入るのです。 そのアングルからの写真を1枚撮ろうと人ごみをかき分けて、涼さんも僕もズズイと承明門の正面へ。 写真を撮るにも一苦労です。 そして2人ともお気に入りの1枚を撮り終えて満足げに振り返ると、後ろにいたはずの涼さんの嫁さんの姿がない…! 写真に夢中になりすぎて、どこかに置いてきたようです。 『 やべっ、嫁さんに怒られる!!! ごめん、先行くわ〜! 』 慌てるように涼さんは日華門へと走っていきました( 結局、見つけられたのは出口付近の枝垂れ桜の前だったようです )。


紫宸殿前 左近の桜
紫宸殿前には多くの人が! 左近の桜


 日華門をくぐり 「 紫宸殿 」 ( ししんでん : 御所の正殿、最も重要な儀式を行なう建物 ) の前へと進むと、「 左近の桜、右近の橘 」 が見えてきました。 左近の桜は満開までもう一息という感じ。 葉っぱが混ざっていたので、あれは染井吉野ではなく山桜なのでしょうか?


京都御所の正殿 紫宸殿 桜
京都御所の正殿 紫宸殿 御所に咲く雅の桜


 紫宸殿の中には、天皇即位の際に使われる 「 高御座 」 ( たかみくら ) が置かれていました。 天皇の在所を示す高御座は、今でも変わりなくここ京都御所にあって、それゆえ現在も京都御所こそ皇居であり、東京の皇居は行幸 ( 天皇の外出 ) 先の東京行宮とする 「 京都首都説 」 もあるのです。 今上天皇 ( きんじょうてんのう : 現在の平成の天皇 ) が即位の大礼の際には、高御座と御帳台を東京の皇居まで運んだ後、またこの紫宸殿へ返されたとのことです。 個人的には京都が首都であって欲しいのですが、世界的認知からすると、やっぱり東京になるのでしょうね・・・ 。


清涼殿 小御所
清涼殿 小御所


 続いて 「 清涼殿 」 と 「 小御所 」。
 「 清涼殿 」 ( せいりょうでん ) は平安時代、天皇が日常の御生活の場として使用した御殿で 「 枕草子 」 や 「 源氏物語 」 など王朝女流文学の舞台でもあります。 それらが執筆された時代、貴族達はこの御簾越しに女御 ・ 更衣と歌を詠み合っていたのかなあ …、財布から2000円札を取り出し、そこに描かれている当時の暮らしぶりと、目の前にある清涼殿とを交互に眺めながら、源氏や桐壺帝が過ごした宮廷生活を思い浮かべていました。 
 また 「 小御所 」 ( こごしょ ) は 慶応3 ( 1867 ) 年 「 王政復古の大号令 」 が発せられた夜、ここで 「 小御所会議 」 といわれる会議が行われ、岩倉具視主導による新政府体制への道筋が築かれた場所。 これらを見ていると、平安から幕末まで 1200年もの間、この京都がまさに政治 ・ 文化の中心であったことを実感させてくれました。


近衛邸址 紅枝垂れ桜1 近衛邸址 紅枝垂れ桜2
近衛邸址 紅枝垂れ桜


 御所の一般公開を見終わったあとは 「 近衛邸址 」 へ。 先週までほとんど蕾だった紅枝垂れ桜が今日は満開!! 桜の周りには、思い思いのスポットで写真を撮る人たちでいっぱいでした。 らくたびのアートディレクター 「 らくたろう 」 さんも、プロの本能なのか、真剣な眼差しでシャッターを切り続けていました。 今回のツアーでひとつ学んだことは、らくたろうさんの後ろをついて歩けば、プロのカメラマンと同じアングルで写真が撮れるということ! やっぱり素人とは見ているところが全然違います。 僕も一眼レフカメラが欲しくなってしまいました。 らくたろうさんに弟子入りでもしようかな! ( 笑 )。


桜松1 桜松2
珍しい 「 桜松 」


 変った桜といえば、御所の東側にある 「 桜松 」。黒松の中に桜が生えているんです! 黒松の空洞に自然にヤマザクラが地中まで根をはって、花を咲かせているのだそうです。 平成8年4月17日に倒れてしまいましたが、今でもわずかながら淡い花を見せてくれています。


梨木神社 染井
梨木神社 京都三名水の一つ 「 染井 」


 ツアーの最後は 「 梨木神社 」( なしのきじんじゃ ) です。 暑い中ずっと歩きっぱなしだったので喉がカラカラ。 そんな中で飲む 「 染井 」 ( そめのい : 京都三名水のひとつ ) の水は、とってもまろやかで、疲れを癒してくれました ( らくたび道中記 「 京都の秋サイクリング 」 の項でも、梨木神社の紹介をしています。 よかったら読んでみて下さい! )。 ちなみに名前は 「 梨木 」 ですが、梨でなく 「 萩 」 ( はぎ ) で有名な神社です。 梨木というのは、以前この辺りの地が 「 梨木町 」 という地名に由来しているそうです。


鴨川の堤で花見の宴


 年に2回しかない御所の一般公開。 次の一般公開は秋です。 今回残念ながら行けなかった方、秋にはぜひ足を運んでみてくださいね。 京都 1200年の歴史の原点を感じることができますよ!





番外編 『 局長が行く! 』 ( 記 : 涼 )


 らくたび事務局長こと 「 きょうすけ 」 さん。 ツアー終了後、希望者でもっと桜を愛でに行こう!ということで、平安神宮に向かって散策していると・・・、携帯に仕事の電話が!


海の男ポーズ! 左 :涼  右 : きょうすけ


 局長は突然、橋の欄干に足を掛けて 「 海の男ポーズ 」 に!! 何を見つめながら、どんな話をしているんだろうか・・・。 ちょっと離れたところから、みんなでそっと見守っていた瞬間でした。




※ 現在、京都御所特別公開 ( 仙洞御所、桂離宮、修学院離宮 ) の申し込みは、宮内庁のホームページから簡単に届け出ることができます。 一度の拝観人数を制限しているので、ゆっくりご覧いただけ、また、宮内庁職員による詳しい説明を聞きながらの拝観ですので、歴史的、美術的な価値などがよく分かります。 ぜひ、ご利用ください。 土日祝日や、京都の祭りと重なる日、草花 ( 桜、藤、紅葉など ) が美しい季節などは、申し込みが殺到します。 申し込み要領をよく読んで、早めの申し込みをおすすめします。


  宮内庁ホームページ 『 参観案内 』


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