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らくたび京都開催レポート
 〜10/21(日) 上賀茂神社「笠懸神事」と洛北散策 〜
 
 快晴の下、10月のらくたび講座が始まりました。今回のメインイベントはなんと言っても、上賀茂神社の境内の芝生で行われた 笠懸神事( かさかけしんじ ) です。馬に騎乗して疾走する馬上から的を狙う弓馬術で、一般的には 流鏑馬( やぶさめ ) が知られていますが、今回は「 笠懸 」という弓馬術でした。

 

 この「 笠懸 」は日本書紀にも登場する日本古来の弓馬術で、馬上から約5メートル離れた40センチの四方の的を射る「 遠笠懸( とうかさがけ ) 」と、地面低くに立てられた10数センチ四方の的を射る「 小笠懸( こかさがけ ) 」があります。上賀茂神社ではこの古式ゆかしい弓馬術を、3年前に800年ぶりに神事として復活させて執り行うようになりました。昨年に引き続き、神奈川県に本拠を置く武田流弓馬道の方々によって行われました。最近では、笠懸はおもに関東で行われていて、関西で行われるのは上賀茂神社だけだそうです。


 疾走する馬上から放たれた矢が見事に的を射ると、観客からは一斉に盛大な拍手が沸き起こりました。後半は的が小さくなり、その小さな的の中は紙片が入っていて、命中して的が割れると紙吹雪が宙を舞い散り、これまた見事に的が割れると観客から大歓声が起こりました。今年の笠懸神事には珍しく女性の射手も騎乗し、一層華やかな神事となりました。


 さて、上賀茂神社の笠懸神事を見た後は本殿を参拝し、神社門前に軒を並べる 社家( しゃけ ) のひとつ、西村家別邸 に向いました。まず社家というのは、江戸時代に形成された上賀茂神社に奉仕する神官達の邸宅で、神社の境内から流れ出る明神川の流れに沿って社家が建ち並んでいます。
今日まで30軒あまりが現存し、錦部家( にしごりけ )旧宅である西村家別邸は、昔の面影をよく残す社家として貴重な歴史を今に伝えています。また、庭園は養和元(1181)年、上賀茂神社の神主である藤木重保( ふじきしげやす )が作庭したと伝えられています。明神川より引き入れた水を曲水の小川とし、かつては「 曲水の宴 」が催されていました。古い社家庭園の趣きを残し、京都市の名勝庭園に指定されています。
  社家を出て、続いて上賀茂神社の摂社のひとつ、 大田神社 へ向いました。天鈿女命( あめのうずめのみこと )を祭神とし、芸能上達の御利益( その他、方除や病気平癒 )があるとされています。神話に登場する天鈿女命は、天照大神( あまてらすおおみかみ )が天の岩屋に隠れた時に岩屋の前で賑やかに踊った女神であり、そこから伎芸・芸能の守護神とされています。境内には大田ノ沢があり、ここは古くからカキツバタが群生し、歌人の藤原俊成は


     神山や 大田の沢のカキツバタ 
             ふかきたのみは 色に見ゆらむ

と歌に詠んでいます。現在では国の天然記念物に指定され、毎年5月中旬に見頃を迎えます。

 さて、大田神社からさらに東へ歩いて、最後に 深泥池( みぞろがいけ / みどろがいけ ) へ向かいました。周囲が約1.5キロメートル、面積は約9ヘクタールの大きな池で、中央には浮島もあります。なんと言っても、ここは氷河期からの生き残りとされる貴重な動植物が生息し、学術的にも貴重な池とされています。現在は国の天然記念物に指定されています。
最後になりましたが、今回も多くの方にご参加いただきまして、ありがとうございました。また、レポートの提出が遅くなって、すいませんでしたー( 笑 )。
記:若村
 

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