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らくたび京都開催レポート
 〜2008年 5/4(日) スーパースター 空海を訪ねて 〜
 
  ゴールデンウィークの5月4日、高山寺前の市営駐車場に約30名が集いました。 5月に入ってから信じられない位の暑い日の連続で、本日も”爽やかな新緑下でのハイキング”ではなく、快晴の下、かなりホットでハードな1日となりそうです。昔、デューク・エイセスの歌でヒットした曲「女ひとり」の1番の歌詞が「大原三千院」で、2番が、ここ高山寺でした。

 ♪♪京都 栂尾(とがのお) 高山寺 恋に疲れた 女が一人 
      大島紬(つむぎ)につづれの帯が 影を落とした 石畳 
         京都 栂尾 高山寺 恋に疲れた 女が一人♪♪

栂尾高山寺(とがのおこうざんじ)という言葉の響き良く、高山寺と聞くとすぐこの歌が思い出されます。40年も前の歌だそうですが、結構ヒットし、今でも歌われているので、若い人も知っていますよね。

 まずは、駐車場の端から高山寺の裏参道を登って行きます。高山寺の歴史は古く、奈良時代に遡りますが、何と言っても、ここは鎌倉時代の中興の祖である明恵上人のお寺であります。寺宝も多く、皆さん良くご存知の「鳥獣人物戯画」など、国宝は八点、重要文化財は一万点にものぼるそうです。只、現在では保管上の問題からか、「鳥獣人物戯画」は京都国立博物館と東京国立博物館に分けて保管されており、当寺ではレプリカを見る事になります。建仁寺の「風神雷神図屏風」と同じ話です。インターネット等で調べてみても、”XX寺蔵”と書いてあるのは、所有権がXX寺に有るという意味の様で、XX寺で実際の国宝が見れるかどうかは解りません。”XX寺ではレプリカが見れます。本物はXX博物館で見れます”という風に、はっきり明記して欲しいですね。 登り始めて直ぐ右に、明恵上人の庵室であった国宝の「石水院」が有ります。明恵上人が後鳥羽院より賜った建物で、上人時代の唯一の遺構です。
 更に少し上がると、我が国のお茶の発祥の地である「日本最古之茶園」の石碑が建つ、茶畑が有ります。
栄西が中国(南宋)から持ち帰った茶種を明恵上人に渡し、ここ栂尾で始めての茶が作られたそうです。今でも規模は小さくなりましたが、この茶畑は大切に手入れされております。
 開山堂を過ぎると明恵上人の御廟が有り、林間の小径を通って金堂に出ます。この金堂は寛永十一(1634)年に仁和寺の御堂を移したもので、同じ時期に、仁和寺では御所の紫宸殿を譲り受け金堂にしております。つまり玉突き現象です、等の説明がなされました。金堂の前からは鬱蒼と杉並木が続く表参道が南に延びており、先ほどの「女ひとり」の歌にも歌われた有名な石畳の上を森林浴を楽しみつつ車道に出て西明寺に向かいます。
 清滝川に架かる指月橋を渡って、西明寺へ入っていきます。この辺りは新緑のモミジが素晴らしく綺麗です。紅葉の頃は、沢山の人出の中で、写真を撮るのも困難な状況ですが、新緑の候は人も少なくストレス解消には最高の場所ではないでしょうか。西明寺は空海の弟子「智泉」によって創建された歴史の古いお寺ですが、現在の本堂は桂昌院(徳川五代将軍綱吉の母)による再建です。

 西明寺の裏山の前を、清滝川に沿って神護寺へ向かいます。4月中旬から下旬頃に、この裏山をピンクのコバノミツバツツジが咲き埋める景色は一見の価値があります。今回はもうシーズンを終えていましたが、是非一度訪れてみられてはいかがでしょう。
 さあ、いよいよ神護寺です。神護寺は平安京造営の最高責任者の和気清麻呂が河内に建てた神願寺が、後にこの地にあった高雄山寺と合併して神護寺となり、大同4(809)年に空海が入山して、真言密教の拠点となりました。その後、荒廃しますが、中興の祖である文覚が再興。その後も荒廃と復興を繰り返すという長い歴史を持っています。歓迎(?)の長い石段が目の前に延びています。途中、空海の硯石の場所で休憩がてらに説明を聞き楼門に到着です。が、少々堪えました。今日は本当に暑い。
 今日の目的の一つが、年に1回の虫払定( むしばらいさだめ:5月1日〜5日 )でしか見れない国宝を拝見する事です。楼門の前で、山村さんからこれら神護寺の寺宝の説明があり、その後二班に分かれて書院での宝物展と境内を拝観しました。空海による灌頂暦名や源頼朝でなく足利直義(ただよし)ではないかと論争が続いている伝源頼朝像などを見て回りました。文覚四十五箇条起請文に捺されている後白河法皇の手形が余りにも小さかった事には少々驚きました。境内に入ってすぐ右に「和気清麻呂公の霊廟」があり、その奥左に日本三名鐘のひとつである「銘の神護寺」の”三絶の鐘(875年鋳造)”を収めた鐘楼が見えました。残念ながら鐘は非公開だそうです。境内で見逃せないのが金堂の国宝薬師如来立像です。等身大と小ぶりな像ですが、厳しいお顔と圧倒的な量感から霊的なエネルギーを発散させているかの印象を醸し出してます。金堂はなんと昭和10年の竣工。堂々たる存在感は、古(いにしえ)よりそこに建っていたと思わせるものがあります。
 そして、最後は錦雲渓に向かっての「かわらけ投げ」。皆さん楽しそうに興じてました。楼門前で再集合して、バス停「山城高雄」で解散となりました。やはり想像していた通り、ホットな1日でした。解散時になっても、私は未だ汗を拭ってました。
らくたびさん、参加者の皆さん、お疲れ様でした。

執筆: らくたび会員 坂田肇様

写真提供: らくたび会員 坂田肇様 他

 

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