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らくたび京都道中記
 〜 1/13(土) 新春特別企画!島原「輪違屋」の夕べ 〜
 
 島原大門で待ち合わせ、そわつく足取りで夕暮れの島原を歩く一行 。
『輪違屋』さんは揚屋と置屋を兼ね備え今も続いています。 すっかり日も落ち、格子からもれる灯りと輪違屋の二つの輪が静かに私たちを待っていました。そんな情緒ある雰囲気とは裏腹に、少々興奮気味に暖簾をくぐり、楽しい宴が始まったのです。
 まず輪違屋を司太夫さんに案内していただきました。二階には襖に道中傘が描かれた『傘の間』や、『紅葉の間』があります。紅葉が描かれているのですが、よく見ると紅葉の形に少しくぼんでいます。蝋燭の灯りで赴きある影をつくりだしていたのだそうです。粋な工夫ですね。
工夫といえば階段の上にミラーボールのような銀色の玉。これも揚屋ならではのもので、お客同士が鉢合わせないためのものだそうです。お見事。
「傘の間」(写真上)、お客同士が鉢合わせしないための工夫(左)、「紅葉の間」に描かれた紅葉(右)
さて座敷に戻り、改めて司太夫さんの『かしの式』というごあいさつから宴が始まりました。かわいらしい禿を従えて司太夫さんが杯でご自分とお客さんを交互に照らし、引舟さんが太夫さんを紹介します。昔は太夫さんを何人か呼んでかしの式をし、気に入った方を選んだのだそうです。かしの式に続き、『おてまえ』と『舞』を披露してくださいました。所作がとってもたおやか。芸ごとや高い教養を持つ人にしかなれない太夫さんですから洗練されているわけです。
そんな優美な太夫さん、実は頭だけでも3キロ、着物をいれると30キロほど身につけていらっしゃるのです。そして足は裸足・・・正五位の官位、その格式高さゆえでも、冬はやはりつらそう。着物の衿元が折り返されているのも、格式を現しているのだそうです。髪飾りは時代を経るごとに豪華さが増し、今は十数本の簪に前後に二本ずつ珊瑚のびら簪。これがしゃらしゃらと揺れるのが素敵でした。



お食事をいただいている間は、こうした太夫についての説明や司太夫さんのイベントのことなど快くお話してくださいます。その後は『投扇きょう』という遊びで十二分に雰囲気を味わうことができました。ご自分でも島原のスポークスマンとおっしゃっていましたが、本当に興味深いお話を楽しくきくことができ、縁遠いと思われた花街の時間を感じることができました。

太夫さんは位が高いから帯を前に結べるわけですが、常に帯の中に手をいれていらっしゃいます。それには帯の結び目が『心』という字を表していて、心を隠さないという意味があるそうです。これを聞いてすごく納得。隠さないどころか、心づくしのおもてなし。本当に贅沢な時間を過ごさせていただくことができました。
(記 : 桔梗 )


司太夫さん、輪違屋のみなさん、そしてご参加くださいました会員の皆様、
どうもありがとうございました!

 

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